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 東日本大震災被災地支援活動
    令和5年5月30日
 岩手県陸前高田市の下沢公民館をお借りして、以前から交流のある佐野民有地仮設住宅に住んでいた方々をお招きし、支援物資の贈呈、炊き出し、13回忌慰霊法要などを行いました。

 これは臨時に設けた法要の祭壇です。震災の津波で犠牲となった方の写真や位牌が持ち寄られました
 ただ、現地でも高齢化が進み、来たくても来られない方がいたことが残念でした。
     震災犠牲者13回忌法要
 下沢公民館の広間で、13回忌法要を営みました。今回の活動には、曹洞宗群馬県宗務所第13教区を初め群馬県内外の15名の僧侶が参加しました。法要の導師は、13教区長が勤めさせていただきました。
 佐野仮設住宅に住んでいた方々も14名の方が参加してくださいました。法要では、三宝御和讃・般若心経をご一緒に唱えていただきました。
   法要では参加者の皆さんにお焼香していただきました。12年が経過し、一見すると町は新しく生まれ変わり、復興されたようにも見えます。しかし、参加者の皆さんにとっては以前のような気持ちに戻れない方も多いと思います。
 また、亡くなった方のことを忘れず、これからの私たちに生かすためにも、慰霊法要やこうした活動は必要だと改めて感じました。
    それぞれ割り当てられた係の仕事を進める中、公民館の調理室では、係のお坊さんたちが腕を振るって、お食事を用意しています。修行時代には、大庫院(だいくいん)や典座寮(てんぞりょう)と呼ばれるところで大勢の食事の用意をして腕を磨いた皆さんです。
 今回は、うどんと天ぷらがメインです。食欲をそそるいい香りの天ぷらがたくさん揚がったようです。
    群馬県といえば「うどん」です。かつて、小麦の生産高日本一という時代もありました。農家の夕食といえば毎日うどんだったそうです。
 うどんの汁を作って、さあ皆さんの元へ。
    外では、しゃがんで何か焼いています。「上州名物焼きまんじゅう」です。あんこの入っていないまんじゅうを焼いて甘味噌だれを塗って食べます。それがあまりにも香ばしいいい匂いなので、あえて外で焼いているのでしょうか。それとも単に調理室が狭くて押し出されたのでしょうか。
 これも毎回ふるまっています。

    さあ、いよいよお食事タイム。皆さんおいしいおいしいと沢山食べてくださいました。今日来られなかったおうちの方にも持ち帰って召し上がっていただくよう、うどんや天ぷらはパックに入れて持ち帰っていただきました。
    群馬県内の多くの方からたくさんの支援物資が集まり4台の車に分けて輸送しました。
 当日帰るときに持ちきれなかった分や、今回来られなかった方の分は、菅野さんらが物資を戸別に届けてくださったそうです。

    久しぶりの再会で、あっという間に楽しい時間が過ぎました。
 皆さん笑顔でお帰りになりましたが、お互いに「ありがとう」「お元気で」という言葉を繰り返し、お別れしました。

 私たちもいい経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
     

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